【メモ】二重コーホートと検診

福島県において甲状腺がんが流行しているか、という議論において、 他地域でも検診をおこなって比較すれば明らかになる のではないか、という意見があります。 しかし、これは早計な意見です。 一つは、早期発見のデメリットがある事。 早期発見のデメリット…

菊池誠氏の言説について

anond.hatelabo.jp 菊池誠という人がいて、一時はてな論壇においてそれなりの存在感を放っていた。 はてな論壇とは? 論壇で今も跋扈する科学対非科学という対立軸 科学対非科学という対立軸なる見方は、よく解りません。ニセ科学を批判する論者に対しての、…

ゼルダの感想

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド出版社/メーカー: 任天堂発売日: 2017/03/03メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (12件) を見る クリアしたので。 本当に、よくあれだけのゲームを作り上げたものだ、…

がん検診に害は無いのか

はじめに 国立遺伝学研究所の川上浩一教授が、内科医のNATROM氏とのやり取りにおいて、次のように発言なさっていました。 @NATROM 私は「早期発見」について話しています。「早期発見」が悪いとする根拠はないでしょう。検診(集団検診)はその手段で、検診…

検診の効果と副作用と被ばくと流行と

前提 議論においては、用語がどのような意味内容を指しているか、いまはどの部分について話をしているのか、という所を共有しておかないと、前に進みません。 利益 そもそも医療介入というのは、それがなされる人々に対し、何らかの利益をもたらす事を期待さ…

Switch・ゼルダのレビューみたいなもの

Nintendo Switch Joy-Con (L) / (R) グレー出版社/メーカー: 任天堂発売日: 2017/03/03メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (8件) を見る 冷却機構が入っているのもあってか(耳を近づけても音は殆ど聞こえない)、本体は割とずっしり。同サイズのスマ…

後ろ向きコーホート研究

疫学の用語の中でもトップクラスに紛らわしいものではないかと思っています。何しろ、後ろ向きコーホート研究は、後ろ向き研究と別であり、解析の時間的流れは前向きであるから。 なので、後ろ向き研究を後ろ向きコーホート研究の省略表現などと考えてしまう…

疫学における「原因」の考えかたと、指標について――指標一覧・参考資料

ご案内 本エントリーは、疫学における原因の考えかたと、それにまつわる指標について説明した連載記事の一部です。 連載は、以下の記事からなっています。 疫学における「原因」の考えかたと、指標について――前編 疫学における「原因」の考えかたと、指標に…

疫学における「原因」の考えかたと、指標について――後編

ご案内 本エントリーは、疫学における原因の考えかたと、それにまつわる指標について説明した連載記事の一部です。 連載は、以下の記事からなっています。 疫学における「原因」の考えかたと、指標について――前編 疫学における「原因」の考えかたと、指標に…

疫学における「原因」の考えかたと、指標について――中編

ご案内 本エントリーは、疫学における原因の考えかたと、それにまつわる指標について説明した連載記事の一部です。 連載は、以下の記事からなっています。 疫学における「原因」の考えかたと、指標について――前編 疫学における「原因」の考えかたと、指標に…

疫学における「原因」の考えかたと、指標について――前編

ご案内 本エントリーは、疫学における原因の考えかたと、それにまつわる指標について説明した連載記事の一部です。 連載は、以下の記事からなっています。 疫学における「原因」の考えかたと、指標について――前編(本記事) 疫学における「原因」の考えかた…

知見ずらし

ニセ科学というのは、知見ずらしの言説です。 で、その知見が何についての知見かと言うと、科学に関する知見。 そこに、科学を絶対視しているとか、科学を信仰しているなどといった視点は不要。いま蓄積されている科学の知見について、それからずれたものを…

予告:罹患と原因の指標について

いま、NATROMさんによるピロリ菌関連記事の理解を補足するような、リスクや原因を説明する記事を書いている所です。 書き始めたのは結構前なのですが、なかなかむつかしいですね。検診の記事に比べれば全然楽に書けるかな、と思っていたんですけど、整理して…

罹患の測り方、発見・発覚

検診について考える時に押さえておくべき点がまとめられていましたので、『今日の疫学 第2版』より引用します(強調は引用者)。 がん検診が広く行われ,症状が出る前のがんが罹患として把握されることが多くなった。検診,検査は罹患把握のための1つの有効…

過剰診断・スクリーニング効果・前倒し

この種の議論は、まず用語の指し示す意味内容について了解を取っておかないと、全く噛み合わないものとなる虞があります。 整理しておきましょう。整理する際に有効なのは、専門用語を使わずに概念的な理解を優先する事です。 まず、興味を持った特定の病気…

【メモ】コメントログ

masaruoba.hatenablog.com コメントを投稿しましたが、承認制なので、メモ的に。 ↓ここから お早うございます。 ▼ 引 用 ▼ それを見かねてか、厚労省は以下のような見解を示しました (一部抜粋)。 池田氏に対し、混乱を招いたことについて猛省を求める。 ▲ …

歴史修正主義関連と、穴を塞ぐ事

これまで私は、歴史修正主義というものに関して一切触れてこなかったのですが、先日、少しばかり、関連の議論において、はてなブックマークで発言をおこないました。 私が歴史修正主義などについて何も言ってこなかったのは、単純に、関心も知識も無いからだ…

Excelの統計関数の説明

何となく、Excel 2013 の統計関数である VAR.P 関数を見てたら、その説明(2007 以前の VARP 関数も同じ)に、 引数を母集団全体と見なし、母集団の分散(標本分散)を返します。論理値、および文字列は無視されます。 と出てきて、こりゃあんまりではないか…

ホメオパシーの問題とイケダハヤトさんの問題

先日書いた記事で、プロブロガーのイケダハヤトさんが、ホメオパシーレメディに効果があるかのように記事で紹介なさった、という事を採り上げました。 interdisciplinary.hateblo.jp この、イケダハヤトさん周りの議論関連で、バズフィード・ジャパンに記事…

イケダハヤトさんのホメオパシー紹介記事について

プロブロガーのイケダハヤトさんが、次のような記事を上げておられました。 www.ikedahayato.com これは、虫刺されや蕁麻疹などが、ホメオパシーで治るらしい、と紹介している記事です。イケダハヤトさんは自ら試してはおられないようですが、twitter上のつ…

「任意」の言い換え

例: 任意の x について P(x) は真である 言い換え1: あらゆる x について P(x) は真である 言い換え2: x について、P(x) は漏れ無く真である 余談 ∃x P(x) は、 x のどれかは P(x) を真にする

メモ:余剰発見(過剰診断)について

ウェルチとブラックの論文(http://jnci.oxfordjournals.org/content/102/9/605.abstract)を参照してメモ それぞれの がんにおける余剰発見の各論は省略 余剰発見とは、症状や死亡を引き起こさない病気を発見する事を指す用語である 余剰発見は、がんが進行…

過剰診断の言い換え2

最近は、過剰診断を、余剰発見と言い換えています。 これは、過剰診断の概念を、誤診や、余計な箇所を治療する、というような意味に誤解する例を見る事があるため、です。 がん検診においては、過剰診断というのは、将来、それを原因とした有害な帰結に至ら…

kinza不具合?

現象 kinza のバージョン 3.4.0 において、特定のマウスジェスチャーをおこなうとブラウザが落ちる ジェスチャー割り当て 「タブを復元する」 右押しながら左 「このタブを閉じて右のタブを選択」 ↓→ 現象詳細 上記割り当てにおいて、タブを復元させた直後に…

アルミテープの効果

某所で某氏が仰っているように、帯電がどうとか、そういうデータでは無くて、直進安定性や回頭性といったそのものに効果があるか、という事が示されなければならないのでござる。 もし、それらをきちんと確かめられるような、標準化された指標や計測装置がま…

発見力と延命効果

過剰診断と検診効果、との混同 過剰診断の話と、検診による延命や救命の作用、とを区別出来なかったり混同したりする理由として、病気を発見する作用と早く見つける事そのものによるメリットとが明確に分けられていないから、というのが挙げられるように思わ…

過剰診断の言い換え

過剰診断という言葉については、それを、誤診や誤陽性と混同する人も、ちらほら見かけます。誤解を招きやすい表現なのでは、という意見もあり、確かにそうなのかも知れません。 そこで私は、言い換えとして、余剰診断なんかどうかな、と考えたりしました。

過剰診断の言い換え

疑似科学とニセ科学

以前から言っているように、私は、 狭義のニセ科学が疑似科学である とした方が、整理しやすいと思っています。逆では無いですよ。書き間違えではありません。 賛同された事は無いですが。

なぜ致命割合ではいけないか――過剰診断バイアス

前のエントリー検診の効果と過剰診断 - Interdisciplinaryでは、検診の効果を確かめるために、死亡割合を評価する、という事を紹介した。 確率的操作によって同質にした2群について、着目した疾病が原因で死ぬ人の割合が同じくなるはずが、検診をおこなった…