EBMの勉強に良い資料

顎関節症患者のための初期治療診療ガイドライン−咀嚼筋痛を主訴とする顎関節症患者に対するスタビライゼーションスプリント治療について:一般歯科医師編(PDF)
歯科において顎関節症に施される治療法であるスプリント治療、に関するガイドライン作成の資料です。
歯科領域でのガイドライン作成の流れなどが、とても詳細に書かれています。
クリニカルクエスチョンはどのように選択するか。どこから文献を検索し、得られた論文をどのような基準に従って取捨選択するか。診断の仕方やアウトカムはどのように設定するか(されているか)。顎関節症の治療における効果の定義とは何か。研究においてどの部分がマスキング(ブラインド化)出来るのか、出来ないのか。プラセボ効果と切り分けた、療法特有の効果はどのように見出だせるか。対照はどんな集団を設定するか……等々が細かく説明されています。また、適宜用語の説明も脚注でなされているので、EBM的な方法について、とても勉強になります。
少々長く、文章も堅めですが、参照する価値があるものと思います。