掛け算

順序の固定を重視するなら、

  • 問題文に明示する
  • そもそも掛け算は順序を固定するものであると教育する

のどちらかがなされているのが前提ですよね。
で、そもそも掛け算は順序を固定するものである、というのは間違っている訳ですね。
だから、そんなに順序を守らせたいなら、問題文に明示するしかありません。これをこっちに書け、と。あるいは、表を書かせるとか。
よりローカルな約束に基づいて採点するなら、本来どちらでも良い。しかしテストにおいては順序を守らねばならないというローカルルールを採用する、とあらかじめ宣言しておくべきでしょう。それをせずに、暗黙に決められたローカルルールに従って採点するのは、妥当では無いのだと思います。
もちろんその場合、そんなローカルルールを設定する事は適切なのか、といった議論が起こるでしょう。そこでは、この種の話で出てくる、教えられる側の理解の度合いや段階などが絡んでくると思います。つまり、合目的性のために特殊なルールを採用する事の是非、ですね。観点としては、

  • そもそもそのやり方は本当に合目的的であるのか
  • 合目的的であったとして、それを暫定的にでも採用する事は適切なのか

などがあるでしょうね。
当たり前ですが、特殊なルールを採用するためには、これは特殊である事を宣言しておく必要があります。このやり方が、より合目的的であるから現段階においては暫定的に採用する、というように。