検査性能について説明する場合、適中度の説明が、結構むつかしいのは、試みた事がある人なら解ると思います。
陽性適中度を求める式は、
正陽性数 / (正陽性数 + 誤陽性数)
ですが、勉強しはじめだと、ここの分母が特に解りにくい。
で、考えたのですが、ちょっとここに段階を入れると言うか、分母の表現として、
総陽性
なるものを導入する、のはどうでしょうか。これでまず、分母が、集団内で陽性となった全てのケースである事を意識させます。その上で、では陽性総数を 2 * 2 分割表において漏れなく拾うにはどう求めるだろうか……と導くと。
こうすれば、陽性適中度は、
正陽性数 / 総陽性数
陰性適中度は、
正陰性数 / 総陰性数
のように、すっきり表せます。ちょっとした違いではありますが、このようにすれば理解しやすくなる、と感ずる人も、あるのではないかと考えます。
もちろん、割合(相対頻度)の話は、その後に持っていきます。