2013-01-01から1年間の記事一覧

予告

確率関連と言うかクリシン関連と言うか医学関連と言うか、とにかくそっち方面のコンテンツを作り中。出来たら公開する予定。 ここに書いておけば、完成させざるを得なくなる的な。

【メモ】至適基準

※強調は引用者による ▼塚本内科消化器科/新しい消化器内科とは 一つ目は、診断研究である。正確、精確、簡便、侵襲が少ない、使いやすいといった種々の意味でより「よい」診断方法が開発された場合に、病理診断などの至適基準(gold standard) と呼ばれる正…

代替医療解剖

代替医療解剖 (新潮文庫)作者: サイモンシン,エツァートエルンスト,Simon Singh,Edzard Ernst,青木薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/08/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (29件) を見るついに、『代替医療のトリック』が文庫に(yjszkさん経由)…

観察の範囲と主張の範囲

学歴の有無と常識の有無 - 脱社畜ブログ ※強調は引用者 もっとも、統計的にその傾向が否定できるかというと、これは残念ながら否定できないのだと思う。学歴が低い人の中の非常識な人の割合と、学歴が高い人の中の非常識な人の割合を比較すると、おそらく前…

「臨床環境医」

訳の解らない事になっている日本語版Wikipediaの「化学物質過敏症」の項のノートでのやり取りより(強調は引用者)。 「臨床環境医」などという名称は存在しません。これを言っているのはNATROMという自称内科医だけです。要するにこのWikipediaは自称内科医…

軽視?

@kumikokatase たしかに診断基準に準拠しなくてはならないでしょう。でも、匂いの存在が不快感となって身体症状が出る人にとっては、盲検自体が意味を成しません。それが化学物質過敏症とされることの問題点だと思います。心因的なものだとして軽視する人も…

論理とか実証とか効果とか方法とか

この*1方面における総合的な視座を得るために、次の二冊を読む事を推奨します。クリティカルシンキング 不思議現象篇作者: T・シック・ジュニア,菊池聡,新田玲子,L・ヴォーン,Jr. Theodore Schick,Lewis Vaughn出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2004/09メ…

表現に要求する論理的な厳密さ

yunishio氏は、ホメオパシーについても医学についても知識を持たず、そこに立ち入るつもりは無いそうです。そして、それが無くても出来る議論をしている、と考えておられるようです(参照⇒http://twitter.com/yunishio/status/361086933109190657 http://twi…

エビデンスとは

メモ的に。前のブログでも引用した気がしますが、大事な所なので改めて(初めての紹介かも知れないけれど)。 医学・医薬など生物科学諸分野で,EBM(Evidence-Based Medicine)の気運の波及が最近著しい.この達成のためのbackboneが,生物統計学(biostati…

ホメオパシーと化学物質過敏症

再び、NATROMさんの主張を検討してみましょう。 NATROMさんが化学物質過敏症とホメオパシー*1を並べて話をするのは、 現在の知見、つまり理論からすればありそうに無いと思われる から、と思いますよね。で、それがおかしいな、と感ずる人はおそらく、 化学…

「データから発見された事柄が誤りである確率」?

産総研:ビッグデータから新たな科学的発見をもたらす統計手法を開発 ◆P値 データから発見された事柄が誤りである確率のことです。AはBを引き起こすという事柄に関するP値は、AとBが完全に独立であるという仮定(帰無仮説)のもとで、得られた観測デー…

陽性的中度

感度90%・特異度80%の診断法を有病割合10%の集団で使った場合の陽性的中度は33.3%。有病割合1%の集団の場合、陽性的中度は4.8%に過ぎない。 ICR臨床研究入門の bot だそうですが(強調は私)。 もしかして、偽陽性割合を 0.9*0.2 として計算されていませんか…

「真の相関関係」

統計的消去で擬似相関を見抜こう! - ほくそ笑む したがって、年齢と算数能力は、真の相関関係にあると言えます。 強調は私が施しました。 うーん、違和感があるのですよね。真のという所に。真の相関関係とはどのような概念なのでしょうか。あるいは、真で…

記録

修正も無しに画像が上げられていたものにブクマしてしまったので、すぐに消しました。つけたブクマコメントは以下。 ublftbo 冗談でこういう言葉を書けるものなのだね。言論を生業にする人が(そうでなくても、だけれど)これをtwitterに上げるのが信じられ…

RCT、無作為化、バイアス

良質の根拠を生む randomization の本質―科学研究者としてのセンス―(PDF) 丹後俊郎氏による、RCTや無作為化、交絡、観察研究におけるバイアス等について簡潔に説明されたテキストです。勉強になるのでご紹介します。前にコメント欄のどこかで貼った気もし…

陥穽?

「若者バッシング批判」の陥穽 - brighthelmerの日記 >id:brighthelmer さん はてなブログにはトラックバックが無いみたいなので、IDコールで失礼いたします 主旨としては、若者を根拠無しにバッシングする論を批判する事が、本当にあるかも知れない若者の…

関連(association)

id:casmさん IDコールの知らせはあるんですけど、ブクマコメントが確認出来ないので、こちらに書きます。コールを知らせるメールにはコメントが入っているので、それを踏まえます。 NATROMさんが言った強い関連というのが、NATROMさんの独自定義による造語と…

ちょっと興味深かったので。 @NATROM でしたら、今後「臨床環境医」と一元化して語らないでいただけますか。 Rea医師、北里の医師というように主語を明確にしていただかないことには、あなたの言説が正しく伝わらず、混乱を招きます。http://twitter.com/pol…

E x c e l 方 眼 紙 ――感度と特異度と

感度・特異度の問題は、エクセルで表を作っておいて、さまざまなパラメータをいろいろ振ってみてどうなるかを試してみるといいと思う。有病割合が小さいと検査の精度が良くても陽性的中割合は直感よりも小さくなる。http://twitter.com/NATROM/status/351485…

アンケートの見方

ニッポンのセックス 何やら話題になっているようで。重くてページが見られない状態です。性的なトピックというのは関心を呼ぶものなのでしょうか。 具体的な検討は、資料を参照出来ないので無理であるとして、この種の調査を見る際に考慮しておいた方が良さ…

ストーリーでわかる心理統計

心理学者の小塩真司さんのつぶやき まだamazonにも出ていないのですが、ストーリーでわかる心理統計っていうシリーズ本の1冊目が出ます。それなりに小説&統計解説のハイブリッド目指して書いてみました。ええ、趣味です。ごめんなさい。でも、よかったら読ん…

調味

私が作った料理を食卓で調理しなおす夫 醤油をかけたりして味を調整するのは、自分にとって出来るだけ美味しくしたいという操作だから、その事を「嫌がらせ」と表現するのは当たらないでしょう。自分にとって不味くしてまで調味し直すのを見せつける、という…

個と集団

NATROM氏は「ホメオパシー」の夢をみるか? - Togetter 化学物質過敏症を主張する人が本当に化学物質に反応してるかどうかは二重盲検をやるまでわからないんですよね?だったら、その二重盲検をやるまでは、ある人の主張が正しいか間違ってるかはわからない…

医原病発言とNATROMさんと化学物質過敏症

id:sivadさん 「医原病」 - Interdisciplinaryこれが、NATROMさんの「医原病」発言についての解釈です。その記事は、医原病という言葉がこのような意味合いで用いられたのであろうという推察と、語がどのように社会的に解釈・認知されるか、という所の考察で…

NATROM氏と化学物質過敏症

NATROM氏の化学物質過敏症に対する見解・姿勢はこちらにまとめられている⇒何を否定し、何を否定していないか あるものについて議論している場合、言ってもいない事を前提され批判を受けたり、言った事をあたかも言っていないかのごとく扱われる時がある。そ…

「医原病」

NATROMさんはおそらく、 疾患概念が明らかで無いにも拘らず、ある病名をつけて診断を下す医療者がいる その医療者達は、曖昧なままに、ある病名を提唱し、その原因として未確認・未確定のものを主張する それによって、その病名及び、未確認の原因――症状、と…

決定係数 / 寄与率

「〜の変化は…でX割説明がつく」という言い回し - 発声練習 ピアソンの積率相関係数を割合や確率として扱うのは論外ではないかと思いますが、それは措いて、決定係数(寄与率)に関して、説明出来るとか説明がつくといった表現は、結構見るように思います。…

umami

アリストテレス(384〜322B.C.)以来,基本的な味として挙げられたものには,甘味,苦味,酸味,塩から味,収斂味,刺激味,辛味,無味(insipid),脂味,アルカリ味,金属味などがあるが,19世紀初めまでには,甘味,苦味,酸味,塩から味が,いわゆる基…

ベイズと日常的な言葉と題意

ふと、そういえば、確率の問題であんなのがあったなあ、と思って探してみました。(cache) asahi.com(朝日新聞社):後付けの条件で確率は変わる――ベイズの定理 - 勝間和代の人生を変える「法則」 - ビジネス・経済 これは、勝間和代氏による記事の魚拓です…

因果から相関へのシフト?

「ビッグデータ」がもたらす「因果関係」から「相関関係」へのシフト—理由なんてどうでもいいんです - ihayato.書店 | ihayato.書店 今一つ主張が解らない、と言うよりは、そもそもそれぞれの言葉の指す意味が判然としない感じです。その言葉というのは、 相…