2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

個別と集団――くじ引きと過剰診断

webronza.asahi.com 菊池誠氏による記事です。そして、この記事への反応。 菊池誠の駄文は変なところばかりだけど、特にこの「過剰診断かそうでないかは臨床的に区別できないので、過剰診断を避ける方法は検査しないことだけ」には失笑。じゃあなんであんた…

名取宏著『医師が教える 最善の健康法』

医師が教える 最善の健康法作者: 名取宏出版社/メーカー: 内外出版社発売日: 2019/06/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 読みました。 本書は、一言で表現すると、穏当な本です。これをすれば必ずこうなるとか、絶対にこれはしてはならない、と…

中川恵一氏の誤り――がん検診の論理

hc.nikkan-gendai.com 全くひどい内容なので、指摘します。 がんは早期発見が一番です。 誤り、もしくは不正確です。 明らかに、本記事は検診の文脈ですので、早期発見とは、無症状時に発見する事に同義です。そして、がんは、無症状時に見つければ良いとい…

続・経過観察

前の記事では、経過観察を、 がんを見つける前の経過観察 がんを見つけた後の経過観察 に分けましたが、これは、表現を変えると、 結節・のう胞の経過観察 がんの経過観察 とも言えます。また、もう少し細かく見ると、福島の甲状腺がん検診では、ゴールドス…

経過観察と、余剰発見の「抑制」

文末に追記:2019年6月7日未だ、混乱する意見が見受けられますので、整理しておきます。経過観察福島の甲状腺がん検診周りで、経過観察をおこなうので、余剰発見が抑制出来るとの意見を見る事があります。これについて考える時に重要なのは、どのフェーズで…

甲状腺がん検診をおこなうべきで無い理由と、余剰発見と害のはなし

もう、何度も何度も何度も何度も書きますが。検診をおこなうべきで無い理由福島(に限らず一般に)において、甲状腺がん検診をおこなうべきで無い理由は、余剰発見等の害があるからでは無いです。そうでは無く、効果が認められていないからです。効果が認め…

福島での甲状腺がん検診に反対する人の、乱暴な主張

まず、私自身の立場を、あらかじめ書いておきます。 私は、福島における甲状腺がん検診には、反対の立場です。出来るだけ早く、長期にわたる検診の計画を、凍結するべきだと考えています。 このように、私は甲状腺がん検診には反対の立場ですが、同じような…