2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

菊池誠氏の誤り――過剰診断(余剰発見)の割合

それは過剰診断の抑制ではなく、がんの診断すること全体の抑制であって、甲状腺がんと診断された中に占める過剰診断の割合は変わりません https://t.co/pEetE5BQRK— kikumaco(7/17神戸8/6,9大阪) (@kikumaco) 2019年7月17日twitter.com それは過剰診断の抑制…

過剰診断(余剰発見)の意味と、その「数えかた」【後編】

interdisciplinary.hateblo.jp 上記記事の続きです。 余剰発見の確かめかた ここからは、どのようにして余剰発見が確かめられるのか、あるいは、集団で見た場合に、余剰発見が起こる程度をどう評価するのか、を説明します。 個別症例 まず、ある個人について…

過剰診断(余剰発見)の意味と、その「数えかた」【前編】

はじめに 甲状腺がん検診でよく取り沙汰される過剰診断ですが、議論している人たちのあいだで、必ずしもその意味合いがよく理解され諒解されている、とは言い難いようです。語の意味合いが人によって異なっていれば、やり取りが噛み合うはずもありません。 …

清水一雄氏による福島甲状腺がん検診に対する意見と、健診

www3.nhk.or.jp 上記記事より引用します。 一方、甲状腺の専門医で、検討委員会の甲状腺専門部会で部会長も務めていた清水一雄さんは、「報告の内容は尊重するが、まだ2回目の結果であり、3回目の結果や継続中の4回目など、引き続き、さまざまな検査を踏…

過剰診断(余剰発見)と検診の議論一般に対する誤った理解

togetter.com なるだけシンプルに行きます。 手術の基準を変えても過剰診断は防げないという主張が事実に反することは30秒考えれば嘘だとわかる。 ↑まず前提として、ここで議論されているのは、 がんと確定診断されたとして、それを手術するかどうか という…

検診を考える時に押さえておくべき事

note に書いたのと同内容のものを、改めてこちらに書きます。 検診について考える際に、ここは押さえておいたほうが良い、という所を書きます。これまで何度も言ってきた事ですが、用語の意味に諒解が取れていないと、話が噛み合うはずもありません。 検診は…