現代「西洋医学」批判
・「西洋医学は還元論だ。ホリスティックでない。統合医療を志向せよ。」
→あなたは病院で問診を受ける時、既往、他科の受診状況、現在使用している薬、食習慣、睡眠時間、等々についての質問はありませんでしたか? それらを総合的に考慮してなされる診療は、あなたの言う「ホリスティック」とは異なるものなのですか?
・「医学には再現性がない。生物は複雑だから、全く同じ結果が起こることはない。そもそも再現性など確認出来ない。」
→もし確認出来ないなら、あらゆる療法について、それが有効であると謳うことは出来なくなりますが、それでいいのですか? 療法が有効だというのは、
- 安定的に
- より沢山の人に
- 何もしないよりも
- 単に「されると信じるだけ」よりも
効くということなのですから。
再現性がない、と言いますが、それは、標本をきちんと割り付けたり、層別したり、誤差を評価したり、といった操作のことを考えた上での主張ですか?
・「西洋医学礼賛は狭量だ。広く東洋由来等の補完代替医療の可能性にも目を配るべきだ。」
→西洋由来のCAMはないのですか? というか、補完代替医療に対する概念が「西洋医学」なのは何故ですか。それはもしかして、「方法」にのみかかっているのですか?