科学、ニセ科学

科学ってのは、「今の所分かっていること」の集まりです。これについてはここまで分かっているけど、ここはまだ明らかじゃない、的な感じの。

で、勘違いにしろ騙しにしろ、「今の所分かっていること」から乖離した主張なり言説なりが存在し得ます。

専門に調べている人達でも見解が分かれるようなものについては、両方の考えの人がいるよね、みたいな現状と言えます。そのことに関して色々主張したとして、それは言い過ぎかな、、、でもそこまでおかしくもないかな、、、てのはありますね。まあ、グレーゾーンてやつです。それを一々白黒どっちかに分類する必要は別にない訳で。

決着がついていない問題であっても、現状とかけ離れたことを言うのは可能ですね。それで、持説が正しいなんて言い切ったらダメ。

お前らはニセ科学を撲滅したいんじゃないのか云々て意見がたまに見られるけれど、あれナンセンス。

なぜなら、ニセ科学というのは、「現状分かっていること」との「関係」で成り立つもので、それは言説とか主張にかかる言葉だから。

現状分かっていることについて「よく分かっていない」人ってのは、いなくなり得ないでしょ? 勉強不足・勘違い・利益を求めるための騙し 等々、理由は様々だろうけれど。

科学は知識である以上、それを習得しない人が一定の割合で存在するのは、これ当たり前。言葉を換えて、「過ちをおかす人間を撲滅したいのか?」と言われると、それが達成された「状態」を、少なくとも私は想像すら出来ない。そりゃあ、撲滅なんか無理でしょ。ニセ科学を吹聴する人ってのは、過ちをおかす人間の部分でもあるのだから、それがなくならなければニセ科学もなくならない。常に生まれ得る訳です。

科学を撲滅すればニセ科学も撲滅されるかも知れないけどね。まあ、科学が撲滅された世界ってのも想像しがたいものがありますけれども。