検査

http://d.hatena.ne.jp/akatibarati/20110725/1311604347

はてブで流れてきた。

一般に破壊検査では全数調査は不可能(理論的に可能でも全て破壊したら検査の意味がない)、というのは、それこそ統計の入門書や普及書を少し読めば、推測統計の所に載っていることなんですよね。工学や品質管理系の本なんかでは、電球の検査の例をよく見ます。

だからこそ、検査において、そもそも何を検査したいのか、とか、それはどのように検査出来るのか、とかをきちんと具体的に見ないといけない訳で。
そこで必要になるのがまさに「勉強」なんだろうなと思う。検査に関わる理論はどんなものか、などを確かめる。
放射能関連で言うと、検査は物理学の知識に従って測るのだから、その知識の体系がどうなっているのかが重要。そして、知識に基づいて作られた技術や機器によって実際に測られる、と。そこには技術的な限界やコストなどが関わってくるから、押さえておかなくちゃいけない。破壊検査か非破壊検査か、というのもそこが関わってくるんでしょう。製品は非破壊検査出来るに越したことはないし、人間なら非侵襲的な検査の方がいいに決まってるけれど、全部出来るか、というとそうもいかない面がある訳で。

どんなことでも、具体性を無視して全数調査か標本調査か、みたいな単純な見方をして良いのなら苦労しない、みたいな。