患者調査の話

東京新聞が採り上げた事で、再び話題になっています。

東京新聞の記事の一部を見て被ばく隠しだなどと断定している者達は論外として、現在、記事の画像が出まわっており、それを見た上でネガティブな意見を表明している人がいます。そういう人達にきちんと解ってもらうのはとても難しい。その意味では、「もう遅い」と言えるかも知れません。と言うのも、当該記事では、一応は国や県の言い分も載せてあり、多忙や人手不足などの理由が書いてあるのですが、それが全体的なネガティブな雰囲気の中に埋め込まれている事で、「言い訳」のごとく映っているからです。こうなれば、元々国に不信を懐いている人は、そのバイアスをますます強化する事でしょう。
たとえば、患者調査の意義や方法について改めて説明したとしても、あまりその部分については深く考えないだろうと思われます。あらゆる説明が言い訳に見える。私が調べて書いたブログ記事*1のようなものを見せたとしても、恐らく、「書いてある事は理解出来るがそれはおかしな言い分だろう」みたいに言われるはず。陰謀論的バイアスというのは強固でしょうから。
twitter検索あたりを、患者調査で検索かけて見て下さい。言いたい放題ですよ。むちゃくちゃです。疑われても仕方が無いだの、棄民政策だの、隠蔽だの。真面目に資料を読んだりする事をせずにね。

前に話題になったのは、もうひと月くらい前ですか。それが、新聞が改めて採り上げる事で再燃した。やはりマスメディアの威力というのは大きいものです。そしてtwitterなどのメディアがアンプやスピーカの役割を果たしてWEB上でも広まっていくという。厄介な話です。