プログラミングを勉強したい人に向けた云々、を眺めた感想
ああいう文章群って、
「なんかVBAとかいうのが仕事に役立つらしい。それってプログラムらしい。」
とか、
「ゲームとか作ってみたい。ゲームはプログラムで出来てるらしい。」
みたいな認識の人は対象じゃ無いんですかね? 私は、プログラミングを勉強したいと言えば、そういう人も含まれると思っているのですが、ブログ記事等を眺めて見ると、何やら専門的な本がずらずらと並んでいたりして……。あー、そういう段階以上の人の集まりを勉強したい人と定義しているんだなあ、となるのであります。
いや、何と言うか、圧倒されるんですよね。軽い気持ちで覗いたらいかん世界なのか、的に。アルゴリズムだのデータ構造だの言われても わけがわからないよ、的な。実務にちょっと役立ててみたい、のような動機でプログラミングを勉強したいなんて言ったら門前払いを食らうんじゃないか、的。
私は小学生くらいの頃にプログラミングを始めましたが(そして挫折しましたが)、きっかけは全くの偶然で*1、
ポケコン及びそれのマニュアルが転がっていたから
です。
そのポケコンではBASICでプログラムが組めて(時代だねえ)、マニュアルというのは、プログラミングに関する簡単な説明と、BASICのリファレンスが載ったものでした。それでまあ、PRINT文とかINPUT文とか使って遊ぶ訳ですね。で、シンプルなプログラムを組むのでも、きちんと文法に則って完成させないとエラーが出るので、ちゃんと作り上げなくてはいけない。出来た時の達成感は、得も言われぬ気持ちの良さでした。
それで、プログラムを作っていて面白いと思ったのは、
現象を創れる
所だったのではないかなあ、と考えています。自分でアルゴリズムを考えて、それを実現するプログラムを組む。そして実行させて、構想通りの動きをした時は、物凄い快感を味わえる。また、
現象を操作出来る
のも面白いかなと。これはよく憶えているのですが、BASICのINKEY$文(時代だねえ)を使ってキャラクタ(■←こんなやつ)をテンキーで動かすプログラムを作って実行し、そのアルゴリズムを理解した時は、何と言うか、いわゆる脳汁が出る的な快感でありました。小学生でもそういう感覚を味わう訳ですね。
まあ、だから、プログラムの面白さとか、そういうのは、小学生が理解出来るようなレベルのものが基本にあるのではないか、と思っているのです。そして、大人でも、そのような面白さを味わう事は出来るだろうし、それを味わえるのは、プログラミングをほぼ何も知らない人で、よく解らないがプログラムというものは便利らしいと認識している、という人だと思うのですね。要するに、極めてレベルが低い段階にある*2人、という事です。ですから、そういう人もプログラミングを勉強したい人集合に含めて案内するのも大切なんじゃないかと思っているのです。
私みたいに、知識の習得が半端なまま途中で挫折した人も案内されたいですが……。