診断ジェネレータ

先日予告していたコンテンツですが、やっと(ひとまず)完成しました。
少し前置きを。
確率の問題や診断の議論において、偽陽性とか偽陰性とか、感度とか特異度とか、そういう指標の理解が結構難しい、というのがしばしば話題にになります。
私は以前、NATROMさんのエントリーをきっかけにして、自分の勉強も兼ねて、こういった所の概念、つまり、診断における各種指標の意味や、条件つき確率等について、このブログで丁寧に考える事を試みました( 偽陽性問題を解く―其ノ弐 - Interdisciplinary )。
私はいつも、色々な問題はビジュアルで考える、つまり図的に概念同士の関係や構造を把握する、というのが大事だと思っています。ですから、今の問題に関しても、gifアニメを用いて、動的に変化を確認出来るものを作りました。

これは、感度と特異度が一定なら、有病割合によって的中度が変わってくる、というのを図示したものです(この用語の意味が解らない場合は無視して下さい)。ぱっと把握出来るので、結構役に立ったのではないかな、なんて思っています。
それで、前々から作りたいと考えていたのが、これらの指標を自動的に計算するツールでした。
WEB上には、表を用意していて、それに数値を入力すれば指標が計算されて値が返ってくる、というものはよくあるのですが、操作が直感的でビジュアルも用いて把握出来るもの、がなかなかありませんでした。
で、出来れば自分で作ってみたいなあ、と思っていて、しばらく前からそれを実行に移し、試行錯誤しながら作って来たのですが、ようやくそれが、一応は完成と言って良い所まで出来たので、公開します。
診断ジェネレータ


多分、説明を特に書かなくても、いじっていればすぐに理解出来ると思います(そのように作ったので)。色々触ってみて下さい。
もし、何らかの不具合や計算違い等がありましたら、こちらまでお知らせ頂ければありがたいです。
コードがめちゃくちゃな事については、ひとつお手柔らかに……。

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動作は、Iron、IE10、PS3Wii U等で確認しました。Wii Uは、カーソルが無いので、スライダーがとても使いにくいと思います。