感度特異度シミュレータの改良

感度や特異度、適中度といった指標を視覚的に把握するシミュレータを以前作りましたが、それに改良を加えました。

screening.iaigiri.com

改良したのは、

  • 各指標をハイライトした際に、分子に当たる領域が点滅するようにした
  • 指標の所をマウスオーバーした際に、用語説明が表示されるようにした

各指標について、重要なのは割合の分子なので、それが目立つようにしました。また、文字での用語説明も加えました。これで、少しは解りやすくなったのではないでしょうか。

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陽性適中度のハイライトと用語説明。感度と特異度が90%でも、保有割合が10%なら、陽性適中度は50%にしかなりません。

画像は、

  • 感度:90%
  • 特異度:90%
  • 保有割合:10%

の時の陽性適中度をハイライトしたものです。この設定でも、適中度は50%に過ぎません。当然ですが、保有割合10%などという疾病は、あまり考えられません。高齢者における高血圧症の割合などは数十%になりますが、検診の対象となる がんの場合、百分率では小さくなり過ぎるので、1万分率や10万分率で表されます。そういう疾病への検査では、陽性適中度を上げるのは困難です。画像でその設定を使っていないのは、領域が小さくなり過ぎて解らなくなるからです。