過剰診断概念の共有が進めば

名取さんが、過剰診断なる語の多義性とそれによる議論の混乱に関する記事を、アップなさいました。

「過剰診断」の定義の違いを認識しよう - NATROMのブログ

議論の大前提である用語の意味の共有が進む事を望みます。その方向性としては、同じ語でも文脈によって付与する意味をきちんと変えるのと、表現自体を変更するアプローチとがあるでしょう。私が選んだのは後者です(どの議論でも私はそうしています)。

それが進めば、たとえば

良性疾患を発見したからといって過剰診断で無いとすぐには言えない

といった、少しややこしい話をも論ずる事が出来るようになるでしょう。たとえば、

病理学的には過剰診断(誤診)だが疫学的には過剰診断(余剰発見)では無い

のようなシチュエーションも、理論的には想像可能です。