注意する事
- 見かけの関連
- 標本データで関連があったとしても、それが母集団においても成り立っているとは限らない。普通、調べたい集団全体(母集団)を調べる事は出来ず、そこに含まれる一部の集団(標本)を確かめる事しか可能では無いから、当然、「関連の無い(小さい)母集団から、関連のある(大きい)ような標本がたまたま採られる可能性がある」。
- 非原因的関連
- 標本で見られた関連が、実際に母集団における関連を反映している、つまり、標本データから母集団における関連を妥当に推測出来た――母集団でも実際に関連がある――とする。しかし、必ずしもその関連している要因が「因果関係」にあるとは限らない。
- 交絡
- 上に関係して、もし実際に要因同士が関連していると言えるとしても、それが即因果関係を示すとは限らない。それぞれの要因に、観察していない、あるいは制御し切れていない要因が影響を及ぼしているかも知れないから。