2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

菊池誠氏の主張 “甲状腺検査で見つかった癌は殆どが無症状の微小癌」” は誤っている

菊池さんが、次のような発言をなさっていました。 被曝影響で甲状腺癌は増えませんよ。甲状腺検査で見つかった癌は殆どが無症状の微小癌ですから、スクリーニング効果と過剰診断です。検査の犠牲者です。あのような倫理的に問題のある検査なんてやってはなら…

事実と認識

やるべき事は。 認識に事実を合わせようとする のでは無く、 事実に認識を従わせる 事です。 事実は事実として、自分の認識とは別に在るものなのだから(認識が事実を再構成する、みたいな思想はともかく)、いま自分が持っている認識に事実のほうを合わせよ…

菊池誠氏によれば、TAKESANは「ちょっとおかしい 」らしい

twitterに書かれているのを見かけました。発言者は、菊池誠氏です。 その方は昔はまともだったと思うんだけど、途中からおかしくなっちゃったな。デマとはまた別の意味で— kikumaco(10/29ベアーズ) (@kikumaco) October 24, 2018 その方は昔はまともだったと…

疫学指標の図示――生存割合や死亡割合

NATROMさんによる学習記事 d.hatena.ne.jp d.hatena.ne.jp 反応を見ると、やはり、疫学上の各指標を勘違いしている人がいる様子。 という事で、検診などの文脈でよく用いる指標について、理解の助けとすべく、図示してみます。 2018年10月24日追記:コメント…

検診における、「生存率が○○倍に」という表現の罠――ガッテン!と尾道方式

ガッテン! 2018年10月18日追記:番組名を旧名にしていたので修正しました twitterを見ていて、来週、このような番組が放送されるという事を知りました。 www9.nhk.or.jp 引用します。 死亡者数が年々増加している、すい臓がん。早期発見できる確率が極端に…

メモ:生存割合と死亡割合

もしかすると、尾道方式(と言うか、ガッテンについて)について書くかも。 参考資料としてメモ。 病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘 下作者: シッダールタ・ムカジー,田中文出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/08/23メディア: 単行本この商品…

再度、「甲状腺がん検診をおこなうべきで無い理由」について

もう何度も書きますが、また説明します。 甲状腺がん検診をおこなうべきでは無いという事の理由は、 有害であるから ではありません。 無効だから、あるいは有効な証拠が無いから です。 検診は、有害であっても、それに見合った効果があれば、実施が正当化…

福島における甲状腺がん検診(効果の評価や実施の是非)および、「過剰診断」問題について

あらまし 先日に立憲民主党が、漫才師のおしどりマコ氏を、参院選の公認候補として擁立しました。 その流れで、(おしどりマコ氏が言及していた事から)福島県でおこなわれている甲状腺がん検診に関する議論が、twitter上で起こったようです。そこでは、次の…