2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

疫学用語のはなし――疑似相関、ヒルの基準、後ろ向きコホート研究

疫学に関する言葉についていくつか。 疑似相関 これは以前から何度も書いている事です。 2つの要因に強い関連があるが、実はそれは、他の要因が双方に干渉している結果であって、2つの要因は因果関係には無い、という関係の事を、疑似相関や見かけの関連と呼…

10周年。移行

10周年 ココログでブログを始めてから、10年経つようです。 初エントリーはこちら⇒初: Interdisciplinary 10年。結構長くやってきましたね。最初はゲーム脳やら武術やらの事を書こうと思って始めたものでしたが……今もあまり変わりませんね。扱う対象は、より…

「真の罹患率の上昇」⇒

福島の甲状腺がんに纏わる議論において、NATROMさんなどは、スクリーニングによって起こる見かけの罹患数や率が上がる事と区別するために、本当に、通常の状態に較べて病気を持っている人が増えている事を、真の罹患率の上昇(増加)のように表現しておられ…