読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「医原病」

NATROMさんはおそらく、

  • 疾患概念が明らかで無いにも拘らず、ある病名をつけて診断を下す医療者がいる
  • その医療者達は、曖昧なままに、ある病名を提唱し、その原因として未確認・未確定のものを主張する
  • それによって、その病名及び、未確認の原因――症状、という現象についての情報が広まる
  • そこで言われる結果つまり症状は、1対1の因果関係では無く、別な原因によっても起こり得るし、その一つとして心因によっても起こる可能性がある(心身症
  • 従って、ある症状を呈している人が、主張されているものとは異なる原因があるにも拘らず、言われているものであると誤認する可能性がある
  • その主張される原因が、ごく一般的な環境に存在し得るものであれば(ゼロイチの、つまりある無し、では無く量の多寡の問題)、因果関係の誤認を起こす可能性が大きくなるし、環境を変化させる事が容易で無ければ、常に原因に取り囲まれているという認知が形成される
  • そして、誤認の形成によって症状が悪化したり強化(原因があると認知する→症状が出る という現象が強く結び付く)されたりする

という構造、つまり、一部医療者の広める情報によって、社会的にある認知が形成され、それが実際に症状を発現させたり、あるいは 認知――症状 を強化したりする、という現象を指して、医療者によって心身症の拡大が惹き起こされた、という意味で医原病の語を用いたのだと思われます。
しかし、その言葉は、ある意味で余りにキャッチーであり、強いインパクトを与えるものだと思います。適切なものでは無かったのでしょう。分野によってはきちんと定義された言葉でもあるだろうから、その方面からも批判を受ける可能性がある。反響は大きくなる、のは容易に解る言葉ですよね。だから私は、NATROMさんはわざと(好意的に表現すれば、「敢えて」)それを使ったと考えています。そうで無ければ、単に不用意であった、となるでしょうけれど。