強烈な違和感


日本ホメオパシー振興会のサイトより引用( http://nihon-homeopathy.net/ )。トップページに掲載されていたものを、2010年7月10日にキャプチャした。

ホメオパシーに関連する医療過誤のニュースについて>
本日このような残念な報道が流れました。http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27819ここで報道されております「助産師」の方は、当団体とは無関係であり、報道にございます「自然療法の普及に取り組む団体」も、当振興会とは無関係の団体です。
また、当振興会では、ホメオパシーレメディーがビタミンKの代わりになるとは考えておりませんし、そのような指導もいたしておりません。
ホメオパシーの健全な普及を目指す私共にとりましては、誠に残念な報道であり、この報道された内容に関連している皆さまには、ホメオパシー本来の実践に向けて、より一層研鑽に励んでいただけますよう、切にお願い申し上げる次第です。

今回の件を「医療過誤」と表現するのが妥当とはとても思えない。
追記:
いや、違うか。。。「医療過誤と表現するのが」と言うより(広く一般的な意味で言えば、「医療過誤」とすること自体は適切なのかも知れない)、ホメオパシー関連の団体が「医療過誤」と書いて、自身とは全く何の関係もないかのごとく切断しようとしているその姿勢に、違和感を覚えたのかも知れない。

現代「西洋医学」批判

・「西洋医学は還元論だ。ホリスティックでない。統合医療を志向せよ。」
→あなたは病院で問診を受ける時、既往、他科の受診状況、現在使用している薬、食習慣、睡眠時間、等々についての質問はありませんでしたか? それらを総合的に考慮してなされる診療は、あなたの言う「ホリスティック」とは異なるものなのですか?

・「医学には再現性がない。生物は複雑だから、全く同じ結果が起こることはない。そもそも再現性など確認出来ない。」
→もし確認出来ないなら、あらゆる療法について、それが有効であると謳うことは出来なくなりますが、それでいいのですか? 療法が有効だというのは、

  • 安定的に
  • より沢山の人に
  • 何もしないよりも
  • 単に「されると信じるだけ」よりも

効くということなのですから。
再現性がない、と言いますが、それは、標本をきちんと割り付けたり、層別したり、誤差を評価したり、といった操作のことを考えた上での主張ですか?

・「西洋医学礼賛は狭量だ。広く東洋由来等の補完代替医療の可能性にも目を配るべきだ。」
→西洋由来のCAMはないのですか? というか、補完代替医療に対する概念が「西洋医学」なのは何故ですか。それはもしかして、「方法」にのみかかっているのですか?