一般化

何度も何度も何度も何度も言いますけど。

○○は……と一般化した事を無闇に言うのは止めましょうね、本当に。そのような主張がどれほど隙を生ぜしめるか、解りませんか?

え、「無闇に言った訳では無い?」
ならば証拠を示しましょう。そうで無ければ説得力はありません。自分の主張がどのようなもので、どこまでの範囲に及んでおり、そしてそれがどのような証拠によって支持されるのか、丁寧に語るべきでしょう。

関連エントリーSTS: Interdisciplinary
最近見た中で興味深いものといえば、海外の著名な論者の主張をひいて詳しく検討するKumicitさんのエントリー群くらいです。もし強めの意見を出したいのならば、少なくとも、ある学派なり分野なりの中心人物がどういう論考を出しているか(その前に、それら論者を代表と見て良いかの検討も含む)、というくらいの把握は必要でしょう。それには科学の哲学(科学史・科学哲学・科学社会学などをひっくるめた表現)の本を多少は読んでおくくらいしておかないといけないと思いますが、やってますか?

後ですね。
ひどい事例を見て、「一般化してはいけないんだろうけど……」みたいな前置きしておいてから何か言うのもあんまりやらない方がいいでしょう。「一般化したい感」が見えますよ。全体像を知らんのならわざわざ言わない方が良い。一部しか知らないのなら、「その○○分野の論者は確かにひどいが、当該分野には他にこのような優れた論者もいる」みたいな事を知らしめた方が、よほど有意義だ。

ホメオパシーの時は、「助産師」という職に注目が集まりました。その際、社団法人日本助産師会の発表などを踏まえつつ、組織全体としてどうか、個別の助産師の姿勢はどうか*1、などを詳しく検討してきたでしょう? 対象が他の分野であっても、同じように、きちんと考察すべきではありませんか。それが出来ていますか?

*1:kikulogで、ふぃっしゅさんの真摯な姿勢を見ていた方も多いでしょう