○周年
前のブログ開設から合わせて9年?ですかね。結構長くやってますな。
更新頻度は少なくなってきてますが、ぼちぼち続けます。読んで下さっている方には、これからも、よしなに。
今年の振り返りとして、読んで、良かったな、と思った本の紹介。
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プログラムはこうして作られるプログラマの頭の中をのぞいてみよう
- 作者: 平山尚(株式会社セガ)
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2013/09/25
- メディア: 単行本
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書評⇒【書評】思考の道筋――平山尚『プログラムはこうして作られる プログラマの頭の中をのぞいてみよう』 - Interdisciplinary
こういう入門書が書けると良いですね。
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マンガ 統計学入門―学びたい人のための最短コース (ブルーバックス)
- 作者: アイリーン・マグネロ,神永正博,ボリン.ファン・ルーン,井口耕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: 新書
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書評⇒【書評】コンパクトな統計学史:『マンガ 統計学入門―学びたい人のための最短コース』 - Interdisciplinary
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「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!
- 作者: NATROM
- 出版社/メーカー: メタモル出版
- 発売日: 2014/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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元々知識を持たない人にはあれでもむつかしいかも、と思いますが、固めの本を読み慣れている人にとっては、恐ろしく明瞭な文章です。あれほど綺麗に組み立てられる人は、あまりいないでしょうね。
参考書として傍らに置いてあると便利な一冊。
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- 作者: William Anton Oleckno,柳川洋,萱場一則
- 出版社/メーカー: 南山堂
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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疫学ついでに。
『ロスマンの疫学』の新しい版が出ているので、こちらも買って読む予定です。
- 作者: Kenneth J. Rothman,矢野栄二,橋本英樹,大脇和浩
- 出版社/メーカー: 篠原出版新社
- 発売日: 2013/10
- メディア: 単行本
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- 作者: 伊勢田哲治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: Kindle版
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- 作者: 大村平
- 出版社/メーカー: 日科技連出版社
- 発売日: 2011/01
- メディア: 単行本
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このご時世、リスクというものを定量的に把握して意思決定に役立てる、という事の重要さが、より身近になってきたと言えるかも知れません。そういう所に関わる知識を得るために好適な本、だと思います。実際、信頼性云々は、身近の工業製品と密接に関わっていますからね。参照する価値のあるものです。
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- 作者: 南風原朝和
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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続・心理統計学の基礎--統合的理解を広げ深める (有斐閣アルマ)
- 作者: 南風原朝和
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2014/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私が考えるに、前著『心理統計学の基礎』は、統計の基礎を身に着けるための本として、全統計分野を見渡しても、最良の部類に入るものなのでは無いでしょうか。教科書なので、文体は固めではありますが(ただし「です・ます調」)、文章は極めて明晰、用語の説明は厳密・丁寧、論の運びも具体的で飛躍が無くなだらか、という特徴を兼ね備えていて、教科書としての一つの理想型なのではないかと思います。
ただし、位置づけ的には一応入門書の部類ではありますが、見方としては、書名にあるように、「基礎」を固めるためのものであって、決して、「元々統計の知識が全然無い人向けの本では無い」という風に捉えておいた方が無難ですね。その意味で、とても良い本で面白いものではあるけれども、「簡単」では無い、と言えます。確率の概念の説明もほとんどありませんし(私は、確率を理解しないと統計はまるで解らないと考えます)、まずその辺りを押さえてから取り掛かるべき本です。喩えると、スルメのようなものですね。噛めば噛むほど味わい深い、美味なるものですが、決して食べやすいものでは無く、あまり気軽に食べようとすると消化不良を起こしてしまう。そんな感じでしょうか。
続編はむつかしいです。有斐閣アルマシリーズは、色で難易度と言うか、レベルを分けているのですが、最高レベルの青(「高度な学習を目指す人に」)なので、備えてから読むべきですね。
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- 作者: Howard Anton,Stephen Davis,Irl Bivens,西田吾郎,井川満
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2013/02
- メディア: 大型本
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- 作者: Howard Anton,Stephen Davis,Irl Bivens,西田吾郎,井川満,畑政義,森脇淳
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2013/07/03
- メディア: 大型本
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- 作者: Howard Anton,Stephen Davis,Irl Bivens,西田吾郎,井川満,畑政義
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2014/05/20
- メディア: 大型本
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全体を読み切っていないのであまりはっきりとは言えないのですが、これは、独習にも最適な、ものすごい良書ではないかと思います。説明が徹底的に具体的・丁寧・グラフィカルで、とにかく読者に解らせようという工夫がうかがえます。訳者も、
原著を初めて手にしたとき,著者達はこの教科書のためにどれだけの時間と手間を掛けたことかといささか呆然とする思いにとらわれました.
本書のような微積分学の日本語の教科書をこれまで私はみたことがありません.(訳者はしがきより)と書いています(訳者は井川満氏)。標準的な教科書は、整然と知識を紹介しているけれども、簡潔過ぎて、「ここはどういう事なのだろう」と、ふと疑問に思うような所などに関しては、省略してあったりします。それは独習者には厳しい事で、ほんのちょっとしたポイントを理解するのに、別の文献を調べて、結局解るのに何時間もかかった、となって、甚だ非効率な場合があります。基本の知識を身に着けるという段階でこれが起こるのは、とても不合理な事ですので、出来れば、同じ場所で色々なものを押さえておいて欲しい。もちろんそうすると、ページ数が多くなる訳で、実際この本は三分冊という大部の本ですが、私のような独習者にとっては、むしろそうして欲しかったりするのであります。
私は、数学の理論でも何でも、まず「ビジュアルで理解」しないと、どうにも「解った」と思えないようなのです。高度に抽象的になると、そこに拘ってもいられないのでしょうが、とにかく取っ掛かりはグラフィカルに認知しないと、気持ちが悪いと言うか。その観点から言ってもこの本は、図表の占める割合が大きくて良いです。
確率統計を勉強していて、ああ、実は微積分学をちゃんとやらないとどうしようも無いのだ、と気付き、それらを勉強してこなかった事に愕然とした、という方も多かろうと思います。で、途方に暮れているだけでは知識は増えようがありませんので、何とかしなくてはなりません。そういう人にとって、本書は光明になるやも知れません(ただし、中学・高校で習う程度の数学の理解は無いと厳しいと思うので、そこら辺は、大村さんの「はなし」シリーズなどでカバーしましょう)。
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こんな感じです。ちょっと色々あったりして、今年はあまり本を読めませんでした。読みたい本は沢山あるので、来年は読書にも時間を割ければ良いですね。読みたい本はこんな感じ。
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- 作者: 谷口忠大
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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▼
- 作者: Kenneth J. Rothman,矢野栄二,橋本英樹,大脇和浩
- 出版社/メーカー: 篠原出版新社
- 発売日: 2013/10
- メディア: 単行本
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- 作者: Mat Buckland,松田晃一
- 出版社/メーカー: オライリー・ジャパン
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: 大型本
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こんな感じで、今後も勉強を続けていく所存。ここにもちょこちょこと書いていきましょう。読んでいる方には、色々アドバイスを頂ければ幸いです。
という事で、良いお年を。