「読んでもらいたい人には届かない」
NATROMさんの本の評価で、これを読んで欲しい人には届かないのではないか、という意見が見られました。先日の、「ダメな科学」ポスターに関してもそうですね。
私としては、そういうのは、言っても詮無き事であると思います。
そんな事を言う暇があるのなら、自分が、届ける手助けをする。可能であれば、どういうものなら届きそうか、というのを自分でやってみる。その方が遥かに有意義でしょう。
正直な所、私はNATROMさんの本は、もう少し広いレイヤ向けの本なのかな、と思って購入したのですね*1。けれど、考えていたよりは狭めの狙いだ、と読みました。だから、この本はそこまで広く無い範囲を対象にしているかも、と前回の書評で書いた訳です。そう評価しておけば、読みもせずに渡してしまう、みたいな事には注意出来るかも知れない、と。自分が読む手助けをしたり、あるいは一緒に読んだり、という事も出来るでしょう。あれでは届かない、と単に言ってしまうよりは、幾分か意味があるのではないか、と思い、書いた次第です。
*1:その意味で、少しがっかりしたのは、正直な感想です――勝手に思い込んだ私の問題なのですが