「ニセ科学叩きの人たち」は、「日本に溢れるいかがわしい健康食品を叩かず」、それは「西洋の製薬会社の意思を反映している」のか?
twitterで見かけた主張。
なぜニセ科学叩きの人たちが、日本に溢れるいかがわしい健康食品を叩かず、日本では一般的にほとんど馴染みのないホメオパシーを頻繁に持ち出しては叩いて見せてるのかと不可思議に思っていたのだけれど、西洋の製薬会社の意思を反映している活動なのだとしたら、とても府に落ちる面はあるんだよね。
http://twitter.com/chibashino1213/status/651404388657815553
※強調は引用者
これを要約すると、本エントリーのタイトルのようになりますが、果たして、この主張は正しいでしょうか。手許にある書籍で検討してみます。
NATROM『「ニセ医学」に騙されないために』
「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!
- 作者: NATROM
- 出版社/メーカー: メタモル出版
- 発売日: 2014/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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左巻健男『ニセ科学を見抜くセンス』
- 作者: 左巻健男
- 出版社/メーカー: 新日本出版社
- 発売日: 2015/09/29
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そこで検討されているのは、アガリクスなどのキノコ系サプリメント、「アルカリ性食品」、酵素ジュース、などです。
また、この本は、「EM」を中心に批判していますが、EMは飲料水としても展開されているので、それも広く取れば、健康食品の検討、と考える事が出来るでしょう。
締め
ここで挙げたのは2例ですが、冒頭で採り上げたような主張への反例となっていると考えます。指摘が、相対的に分量が少ない、といったようなものなら、まだ検討の余地もありましょうが*1、陰謀論を仄めかしつつ断定的に言っている極端な意見ですので、反論としては、これで充分でしょう。
*1:そして、それをきちんと示すのは簡単な事では無い