それっぽい用語だけ

漢方が、とか、二重盲検が、とか、RCTが、とか、そういう専門用語だけ使ってやり取りしてもしょうが無い場合があってですね。
結局、そこで言う漢方二重盲検RCT等の言葉が持つ意味を共有出来ているか、という所を確認しないと噛み合わない訳で。どういう概念か、論理構造か、をきちんと確認する。極端な話、そこら辺が共有出来ていない場合には、専門用語を悉く解体してやり取りする必要があると思います。用語の説明だけで何百文字も使ったり。
有意なんかもそうでしょう。人によってはそれは、何らかの重大な意味があるという程度の理解でしか無い訳です。帰無仮説が、とか、有意確率が、とかいった所の統計学的な概念や構造を把握しているか、そういう事から確認する。それを理解していなければ、少なくとも科学の議論としては、まともに成り立ちようが無い。
民間療法なんかでは、色々な会派があったりして、それぞれで主張が異なる場合があります。ですから、○○法みたいなものがあり、それの効果が主張されていたり、科学の方法では理解出来ないといった意見が言われていた場合、あなたが言うそれの構造を詳細に記述して下さい、と問うのが重要でしょう。あなたが○○法とやらを肯定的に評価しているのは解った。では、そのメソッドの体系を他人にも把握出来るようにきちんと説明して下さい、と。
同じ言葉を使っていても、その意味内容がズレている、のはしばしばある事だから、そこを修正していくに越した事は無いでしょう。