MH4

モンスターハンター4

モンスターハンター4

Amazonレビューは相変わらずケイオス。
自分の感想。まだ10時間くらいしかやっていませんけれど。
※以下、『MONSTER HUNTER4』(以後、MONSTER HUNTER:MH MONSTER HUNTER4:MH4 と省略する)の内容に関わる事を書いていますので、ご注意下さい。

  • 何というか、良い意味で「ゲームっぽさ」が増した感じ。そのゲームっぽさというのを上手く分析的に表現するのはむつかしいんですけどね。
  • これまでのシリーズより、ストーリー展開にメリハリがある。
  • MHの動きの特徴を残しつつ、程良く軽快になっている感じ。段差や崖を上がる時とか。密林のキャンプにある崖を昇る時と較べると良いです。
  • マップがより立体的になったのは、良し悪し。単純に、アクションゲームとしてのバリエーションが増えるのが良い、というのが一つ。ストレス溜まるのは、モンスターと自分のいる階層が違う時、一々降りたり落ちたり登ったりしなくちゃならない事。蜘蛛の巣に穴が空いていたりすると攻撃モーションで踏み込むだけで落ちるし、敵の攻撃を受けてもそう。もちろん、それも含めて戦いを組み立てるという面白さも無くは無い。
  • グラフィックは良い感じ。3DSのスペックは念頭に置く必要あり。時間当たりフレーム数は上がった? イベント時に特に滑らかに。全体に色合いが薄くて地形が見辛い箇所がある。蜘蛛の巣の張られ方が見えずに落ちたり……。
  • 3DSの解像度(画素密度)的に、文字のアンチエイリアスを効かせると、強くぼやけたように見える。ああいうのは選択させるようにする、というのは出来たりしないのでしょうか。
  • 視点変更。マップの上下の起伏の増加、階層の追加があるから、上下の視点移動が頻繁になる(だから段階変化じゃ無くて連続変化に――一般のFPSやTPSと同じ――なっている)。動きの激しいモンスターだと、相当視点(カメラね)を動かす必要がある。多くの人にはターゲットカメラ必須になるかも。私は使っていませんが、それでも何とかなります。ただし、拡張スライドパッド使用なので、デフォルトでどうか(これはゲームの話において重要な要素。アタッチメント必須とかなると、別の出費が要る訳だし、デフォルトでどこまで出来るのか、は設計思想みたいな部分にも関わるんでしょう)、と言われると話は別。
  • 場所移動・オンライン周りのUIが、これまでより遥かにやりやすくなっている。下画面のタッチでワールドマップの切替やオフ・オンラインの選択、フレンド検索等が格段にやりやすい。これは2画面&タッチパネル、の3DSの強みが活かされていると思う。※今日現在、オンラインプレイが繋がりにくいようで、私は出来ていません。
  • モンスターに乗る事。出る前は、戦闘のテンポ等を崩したりしないか、と思っていましたが、特にそういう事は無いみたいです。ただ、あのゲームの攻撃にボタン連打の要素を追加するのは、やはり賛否両論あるでしょう。
  • モーション。相変わらず丁寧。このゲームは、いわゆる本物っぽい動作が再現されている事と(そこが「もっさり」と揶揄される所以)、それがアクションのシステムと密接に関連している所が魅力なので、ここはありがたい。平坦な所と下り坂で走り方がちゃんと違うみたいで(よね?)、そういう細かい所が良い。
  • 道具や武具が購入しやすい? まだ序盤なので不明確。金を貯める事をそんなに意識しないでも、購入や武具強化が出来ている感じ。それを好ましいと見るかそうで無いかは別として。
  • 採掘・採集・釣り等。採れる回数が多い? 釣りはエサ無しで無限の模様。私はこういうのは歓迎。人によってはリアルっぽく無いと言うでしょう。後、採掘箇所が相当多くなっているようで、移動の合間に掘る機会が増えているのは、とても良いと思う。
  • チュートリアル。「アレ」を最初にチュートリアル的に持ってくるのは、これまでのシリーズには無い構成で、そこも、「ぽい」所かな、と。他のアクションやRPG的なメリハリのつけ方、盛り上がりの演出の仕方、という意味で。全体的に見て、マンネリ打破みたいな工夫は随所に見られます。
    キャラバンの仲間等が、初心者向けに色々教えてくれるのですが、そのメッセージの一々に、もう一度聞くか、の確認が取られるので、経験者には煩わしいでしょう(もちろん、初心者の、メッセージ飛ばしによる情報の欠落を防ぐ意図と機能がある)。

MH4の、今の所の印象としては、全体的に熟れてきた、という感じでしょうか。MHシリーズって、お世辞にも、UIとかが洗練されていたとは言えなかったですからね。今が充分かと言われるとそうでも無いでしょうけれど(インターフェイスには好みや慣れの問題もあるからむつかしい)。私は、期待以上に良い出来だと思いました。ただ、これまでのシリーズの踏襲を期待している人などにとっては、少々戸惑う変化なのでしょう。
えっと、グラフィックと操作系についてですが。これは、どうしたって3DSのハードウェア的制約が関わってくる訳ですね。操作系だと、ボタンの数や位置、大きさ。グラフィックは、ピクセル数や画面サイズ(密度で言うと解像度)、基本的な3Dグラフィックスの描画性能、といった所ですか。だからまあ、それを無視した評価は、言ったとしても詮無い事です。
ただし、MHシリーズという、操作系やゲームシステムが確立されているゲームの構造を十全に発揮出来ない可能性があるハードウェアで出す事そのものの判断、についての議論は、あると言えばあるのでしょう。私自身はそういう議論には全然興味が無いので深入りしませんが、頭の片隅には入れています。
まあ、小難しい事はあまり言わず、面白いゲームを虚心にやろうぜ。あるいは、取り敢えず一狩り行こうぜ、という事で。
これから、狩りに行く日々が待っております……。