解せない事

森下氏と野島氏は、数年前から懇意であったようなのに、勉強会の内容を正反対のものとして紹介する、という事情がよく解らない。これが初めての交流であった、とかならまだしも。事前にどういう実験を、どういう意図でもって行うか、くらいの打ち合わせは行わないものなのだろうか。
また、他に何人も聴講者がいる訳で、そういう人達の感想もWEB上に上がる可能性もあるはず。勉強の目的とか実験の結果くらいは、簡単に了解が形成されそうだけれども。だから、今言われている流れというものが、実に不思議に感ずる。
例の記事では、森下氏が、件の実験の話を受けて勉強会の後半を進めた、とある。前提の知識となる実験結果を全く捻じ曲げて解釈したのに、その後の勉強会がスムーズに進む、というのはどういう事だろう(にこやかな野島氏の画像もある)。他の聴講者も似たような認識で無いと円滑には進められないのではないか。ちぐはぐにならないのか。
本人がこの事について何も語っていないので、これ以上の事は、単なる憶測、穿った見方になってしまうから控えるけれど、何ともよく解らない話であるなあ、と思った。
それにしても、最初にこの話が出てきた時に、野島氏をボロクソに貶していた人達は、apjさんの証言が出てきた後にはどういう態度をとっているのだろうね。今の段階は、apjさんの発言を信用するならば、どうやら野島氏が水伝の支持者であるというのは勘違いであったようだ、という所なのだから(少なくとも、当該ブログの記事は修正され削除されたので、そうする必要があったと管理者が判断したと看做せる)、一言あっても良かろうに(ちゃんと詫びている人も中にはいる)。
ここから付け足し
大西 太一郎 - 久しぶりに森下さんのセミナーに参加 本日の特別講師は野島さん。...
こういうのがありまして。参加者の方らしいです。で、この方の感想は、

ポジティブ&ネガティブな感情が水の結晶を変えるという面白い内容。電子顕微鏡で実際に見せてもらい感動しました。

水伝への反証デモンストレーションを企図して行われたものに対し、この感想がつくというのがよく解りません。この内容、当初の森下氏の記事と同じような感じでしょう? 森下氏が正反対の内容を書いてしまった、というなら、別の参加者であるこの方の感想は何なんだろう、となる。もちろん論理的には、この方も一緒になって捻じ曲げた、という可能性もあるでしょうけれど、それを考慮してもしょうが無い気がします。
また、もし本当に反証実験目的で行ったにも拘らずこういう感想がついたのだとしたら、そもそもどのようにこれを説明したのかという疑問が。反証なら、

  1. こういう話(水伝)がある
  2. じゃあ同じようにやってみる
  3. こういう結果が起こった。あるいは、結果には別解釈がある
  4. だから水伝は成り立たないよね。(慎重には、「成り立つとは言えないよね」)

とこういう風な流れになると思いますが、件の感想は、1-3の最初 までが示された事に感動している、というように見えます。じゃあ4の部分(反証目的ならここが核)の説明はどう行ったのだろう、と。むしろ、4が、だから水伝は成り立つよねになっているようでさえあります。
しかもこのfacebook記事、コメントに野島氏本人と思しき人によるものがあります。

野島 雅 ぞひぞひです。アナ雪の世界がリアルに目の前に!お約束ですね。

実験を行った目的が、反証なのであれば(それが反証足り得るかはひとまず措いておきます)、この参加者の感想を見たら、「いやそういう目的で行ったのでは無いですよ」とでも書きませんかね? 何とも不可思議な話です。
いずれにしても、ご本人が経緯を説明なさるのが、色々はっきりとして良いと思います。もちろん、一方的に捻じ曲げられたのであれば、わざわざ説明のための無駄なコストを払わされて腹立たしいでしょうけれども。