えきがく

なとろむ(NATROM)氏が議論から逃げ出す前「なぜ化学物質過敏症に病理学的関心があるのか?」と問い質したところ「病理学的にではなく疫学的に関心があるだけだ」と答えた。ならばこの↓疫学的機能検査の測定と解析をどう評価するのだろうか。
http://twitter.com/mortan_cs/status/533606367081140225

強調は私が施しました。
毎日NATROMさんに言及し批難している御仁、のつぶやきですが。
このつぶやきで、疫学的な研究がどうこうと言っているので、リンク先を見たところ、次のような研究にリンクされていました⇒P8-12 免疫機能検査から観た化学物質過敏症(Multiple chemical sensitivity : MCS)有訴者の特徴 - 文献詳細 - Ceek.jp Altmetrics
で、当該研究の概要を見てみます。ふむふむ……

MCSの病態解明を目的として免疫学的機能検査を実施し解析した.

※強調は引用者
なるほど、免疫学的機能検査を実施し解析した. 研究であると……て、あれ?

免疫学的機能検査

免疫学的機能検査

って、疫学じゃ無くて、免疫学じゃないですか。
えっと、疫学と免疫学は、大きな括りでは医学に含まれるだろうとは言え、内容は全然別の分野です。まさか、ずっと前からNATROMさんとやり取りしていて、NATROMさんの主張を批難しているにも拘らず、疫学が何たるか、という事すら解っていなかったのでしょうか?
いや、もしかしたら、免疫学的な部分の検査なりも含んだ疫学研究なのかも知れません。それなら、疫学研究でもあるし免疫学的な研究でもあるから、表現としては間違っていません。という訳で、もう一度、最初に引用した文を見てみます。

ならばこの↓疫学的機能検査の測定と解析をどう評価するのだろうか。

疫学的機能検査とな? そんなの聞いた事無い。では、当該研究の概要を、いま一度確かめてみましょうか。

MCSの病態解明を目的として免疫学的機能検査を実施し解析した.

……やはり、免疫学的機能検査と書いてありますね。他で疫学的機能検査となっている所はありません。ちなみに、本文(P8-12 免疫機能検査から観た化学物質過敏症(Multiple chemical sensitivity : MCS)有訴者の特徴【PDF】)は概要と同じものです。
ええと。という事は、やはりこの方、疫学と免疫学の区別がついていないという話なのでしょうか。
もちろん、医学に興味が無い人が区別出来ないのは別に構わないですが、この方は、化学物質過敏症について関心を持って調べており、更に、批難対象(ここではNATROMさん)の隙をつくために、当該研究を紹介している訳です。それがこのような根本的な間違いをするというのは、一体これまで何を調べ、勉強してきたのでしょうか。さすがに呆れます。まさしく論外ではありませんか。

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おまけ
NATROMさんが、病理学的な部分では無く疫学的な話をしている、と主張している所は、恐らくここだと思われます。

>NATROM氏は、なぜ、一臨床医師としてではなく、
>病理学的立場から、疾病概念の否定にこだわっておられるのでしょうか?

「病理学的立場から、疾病概念の否定にこだわっている」とのが誤認です。病理の話なんてほとんどしていません。一貫して疫学的な話をしています。
化学物質過敏症についての掲示板 - 進化論と創造論の掲示板3
原文ママ

この付近では免疫学の話も出ているから、ごっちゃになってしまったのでしょうかね。もしかすると、NATROMさんが免疫学を疫学と書き間違えたのかも……いえ、NATROMさんは、化学物質過敏症の議論の文脈で免疫学の話はあまりなさいませんし、疫学的な証拠が重要だ、という事をしばしば主張なさっています(プラセボ対照二重盲検無作為化対照試験の重要さ。それは疫学的に最も強い証拠を示す実験研究とされる)。ですよね?>NATROMさん