アルミテープの効果

某所で某氏が仰っているように、帯電がどうとか、そういうデータでは無くて、直進安定性回頭性といったそのものに効果があるか、という事が示されなければならないのでござる。

もし、それらをきちんと確かめられるような、標準化された指標や計測装置がまだ無いのであれば、官能検査のごとく、その概念で示されるようなものをよく知覚・認知出来ると評価される、感性の優れた人を対象にして検討する。もちろん、ヒトは意味反応作用があるから、二重遮蔽が望ましい。

これは、オーディオの話や鍼灸の効果研究と同じ。
たとえば、何か音を良くするグッズなるものがあるとして、それを装着したら色んな音響的な指標が変わったとか、電気的な何かが変化した、といった事を示すのでは足りない。
ここで我々が言うというのは、いくつもの要因が絡み合って成立し認知される所の、感性的な概念なのであって、単に、何らかの物理的な特性を表す少数の指標でそのまま評価してはならない。

鍼治療の場合は、いくら、鍼を刺入する事による、何らかの生理学的変化を示そうが、鍼が効く事が確かめられたとは言えない。それが効くと言えるには、鍼を刺す事と、病気が治る、などの、興味を持っている現象とに関連がある事が、まず判明しなくてはならない。疫学で言う所の、曝露帰結との関連。

これらはいずれも、メカニズムはブラックボックスで良いので、入力と出力との関連を示す事が重要であるのを示唆している。