受け容れ
ホメオパシーを受容している人の性比を見ると、片方の性の方が非常に大きいのではないか、という推測が結構見られる。ホメオパシーの場合には、女性が多いのだろうという意見を私は目にする。
こういった部分を考える場合、比を見ると同時に「安易な理由付け」を行わないこと。つまり、仮に女性で受け容れている人が多いとすると、「女性の性向」などに直ちに理由を求めないこと。
今見ているのは、単に「どちらが多いのか」という部分だから、まずはその
「事実」を確かめる。それは統計の問題だ。「目立つケース」は必ずしも全体のありようを反映しているとは限らないから、そこから慎重に考える。
そして、実態が明らかになったとして、そこに至った原因は様々考えられる。いつ頃流行ったのか、誰が流行らせたのか。一過性のものなのか、社会にこびりつくように蔓延しているのか。また、どのような信じ方か、それは提唱者の主張と合致しているのかどうか、などを検討しつつ、理由を明らかにする必要がある。安直に「理由を先に立てる」ことをしてはならない。
推測なら推測で留めておくべきで、「原因―結果 を見出したい欲求」は抑えておくべきだと思う。