【kinectでモーションキャプチャ】道具を持った状態でキャプチャ
■杖突き(←vimeoの動画へリンク)
まずは、杖の突き。実際に杖を持って突いたものです。突き→返し突き。果たして杖を持ったままの動きをどのくらい取れるのか、と思ったのですが、意外にも、かなりよくトラッキング出来ました。もちろん手動の修正はしましたが、これくらい出来れば充分。
■抜刀側面 抜刀正面 抜刀上面(←vimeoの動画へリンク)
次に、抜刀の動きを取ってみました。真正面に抜刀→敵の正面打ちを想定した捌きつつの抜刀。前作った時には無手でやりましたが、今回は木剣を持ってやりました。これもよく取れました。剣の柄を持つ手、つまり木剣の(kinectから見て)奥側の手の動きがトラッキングしにくいのはありましたが(最後の抜刀の右手が修正されていない)、手は良好です。
むしろ、脚が取れにくいですね。大腿の回転、つまり「膝の動き」がきちんと合わない。爪先が取れていないのも関係しているかも知れません。これは何箇所も手動で修正しました。
■感想
kinect一台でこれくらいのモーションキャプチャが出来るというのは、実にありがたい事ですね。もちろん、それなりに修正作業は要りますが、環境を工夫する事によってその手間も減らせるでしょう。ポイントは、なるべく四肢が同時に撮影されるように位置取りをして動く、という事だと思います。kinectに向かって、あるいは少し斜めになるように動く、のが良いですね。
さすがに、頭・手首・足首・前腕の回転 の動きはほとんど取れません。得物を取っての動きをキャプチャする事を考えれば、特に前腕と手首の動きを取れないのは、仕組み的な制限がある事は致し方無いにしても、やっぱり痛いですね。実際にモデルに武器なりを持たせてモーションを作る時に、作業が膨大になるので。
一台でこれくらいはキャプチャ出来ますが、kinectを二台使った DUAL kinect という機能を使えば、更に正確に動きが取れるようです。紹介ムービーを観ると、座ったり寝転がったりする動きも取れるみたいです。これなら、居合のような動きを検討するのにも使えそうですね。