【参考資料】死亡率
『系統看護学講座 専門基礎分野 公衆衛生』より
粗死亡率 = 1年間の死亡数÷人口×n
P36
『標準保健師講座 別巻2 疫学・保健統計』より
死亡率とは,一定期間(通常1年間)における,ある疾病の死亡者数が観察集団人口に占める割合である。死亡は人口動態統計によりわかるので,わが国においては,集団の健康状態を知ることができる貴重な情報である。
死亡率=ある期間の死亡者数 / 観察集団の人口
P12 ※死亡率の計算式は、原典では分数表記
- 死亡率
- ある期間の死亡数 / 期間中央の観察集団人口
P184「疫学指標―頻度」より ※死亡率の計算式は、原典では分数表記
『系統看護学講座 基礎4 統計学』
自動車の速度は絶対的な率であるが,死亡率は集団の大きさを補正した相対的な率であり,ヒトの死にゆく速さの指標である。具体的には図55*1で説明するが,式であらわすと次のようになる。
死亡率=死亡者数 / 人時間 ※引用者註:死亡率の計算式は、原典では分数表記
なお,人時間 person-time とは,集団の構成員の延べ生存時間をいう。通常は人年 person-years が用いられる。
P144
両県の死亡を比較するとすれば,人口に対する死亡数で比較する必要がある。1年間の観察で,人口×1.0を「人年」として,死亡数を人年で割って近似的に得られるのが死亡率である(詳しくは第6章「疫学の方法論」の項参照)。見やすくするために実際の死亡率に100,000をかけ,人口10万対死亡率とよぶ。人口1,000対死亡率とすることもある。
(粗)死亡率 = {死亡数 / (人口(10月1日)×1)}×100,000
P162・163 ※死亡率の計算式は、原典では分数表記 一行表示で把握しやすいよう括弧を加えた
『最新 保健学講座7 疫学/保健統計』より
まず,死亡はその一定期間の発生数そのもので表示することができる.これが死亡数である.また,他の集団と比較することができるように,その人口全体に対する割合で表すことができる.これを死亡率(より正確には死亡割合)といい,一般的には人口千人当たりの1年間の死亡数をもって死亡率として用いる.
P14・15
わが国の死亡率のような大規模な集団では,その人口が1年間の初めと終わりで大きくは違わないことを前提として,簡略的な方法をとっている.1年間の国民の延べ人数を算出しても,年央人口はほとんど変わりがない.そこで,暗黙のうちに,分母は「日本国人口×1年」と見なして,人・年を用いた発生率を算出することになる.
死亡率の場合には,ある集団の1年間の死亡数をその年の人口で割ったものを粗死亡率とよんでいる.すなわち,
粗死亡率 = (1年間の死亡数 / 観察集団のその年の人口)×1,000
P41 ※死亡率の計算式は、原典では分数表記 一行表示で把握しやすいよう括弧を加えた
最新がん統計:[がん情報サービス]より
3)部位別のがん死亡率(1年間に人口10万人あたり何人死亡するか)
2013年のがんの死亡率(粗死亡率)は男性354.6、女性229.2(人口10万人あたり)。
多くの部位、特に、口腔・咽頭、食道、胃、喉頭、肺、膀胱で男性が女性より死亡率が高い。
皮膚と甲状腺では女性が男性より死亡率が高い。
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一定期間の死亡数を単純にその期間の人口で割った死亡率で、年齢調整をしていない死亡率という意味で「粗」という語が付いています。日本人全体の死亡率の場合、通常1年単位で算出され、「人口10万人のうち何人死亡したか」で表現されます。年齢構成の異なる集団間で比較する場合や同一集団の年次推移を見る場合には、年齢構成の影響を除去した死亡率(年齢調整死亡率など)が用いられます。
厚生労働統計に用いる主な比率及び用語の解説|厚生労働省より
(2)
年齢(年齢階級)別
死亡率(総数・男・女) 年間のある年齢(年齢階級)の死亡数(総数・男・女) ×1,000
=――――――――――――――――――――――――――――――――――
10月1日現在における日本人(総数・男・女)のある年齢(年齢階級)の人口
(3)
月間死亡率(年換算率)= 月間死亡数 ×1,000
――――――――――――
月初人口×年換算係数
(4)
死因別死亡率(年間)= 年間の死因別死亡数 ×100,000
――――――――――――
10月1日現在日本人人口
(5)
年齢調整死亡率 {[観察集団の各年齢(年齢階級)の死亡率]×[基準人口集団のその年齢(年齢階級)の人口]}
の各年齢(年齢階級)の総和
=――――――――――――――――――――――――――――――――――――
基準人口集団の総数
※分数表示が崩れていますので、リンク先を確認下さい
*1:強調は原文ではゴシック