罹りやすさ、罹る期間、治りやすさ

重要なのは、罹りやすさ罹る期間を両方考える事。

風邪に罹った事が無い人というのは、ほとんどいないでしょう。つまり、極めて罹りやすい病気と言えます。
けれども、いま風邪に罹っている人が100%近いかと言われると、そんな事は無いでしょう。それは、罹る期間が短いからです。これは、死にやすい治りやすいかのどちらか。前者は、致死性の感染症など(致命率が高い)で、風邪の場合は後者(致命率が低く短期間で治癒する)です。罹っても、数日から1・2週間程度で治るので、ある時点で切った場合にその病気に罹っている人の割合は、そこまで大きくならない訳です。

ある時点における、病気に罹っている人の割合が大きいのは、ある程度罹りやすく、しかもその病気が治りにくい場合です。高齢者における糖尿病や高血圧などがそうですね。ある程度罹りやすくて、何年も何十年も治らないものなので、高齢の層では、病気に罹っている人の割合が大きくなる、という寸法です。

このように、病気を持っている人の割合などを考える場合には、

  • 罹りやすさ:罹患力・罹患率
  • 罹る期間(治りやすさや死ににくさに依存):罹病期間・有病期間

を意識しておく必要があります。