生成AIの威力
ほぼ毎日、生成AIを使っています。使うのは、Bing AIやChatGPT、Bardなど、チャット系のサービスです。画像や映像、音楽といった非テキスト系の結果を出力するものは、今のところ使っていません。出力結果を使用する際の権利関係の問題が極めてシビアだからです。テキスト系でも、文章を生成させて、それを自分が作成したものとして発表する事はしません。
それら生成AIを使う事によって、頭の良くなる速さが格段に上がったと思われます。時間あたりに身に着く知識量とか、問題解決のための知的ネットワークの形成や充実、といった所について、より効率的に進むようになった訳ですね。間違いを出力し得る事に気をつければ、超強力なツールでしょう。
私は開発者ではありませんが、実務でしばしばコードを書くので、仕様やリファレンスについてAIに訊きます。存在しないリンクを示したり、どう考えても的外れなページを出したりしますが、そんなのは普通に検索したり本を読んだりしても起こるものなので、上手く処理すれば、効率良く知識を得られます。私は、
- 語の定義の厳密な所が気になる
- おまじないとされて、意味や意義の解説があまりなされない所を詳しく知りたい
- プロジェクトなりファイルなりの全体的な連関構造の具体性を、最初に知っておきたい(大概は後から説明される)
これらに異常な執着を持つ性向ですので、本を読んだり、単純に検索エンジンを使ってアクセスしに行くのでは、全く間に合わないのです。それをするよりは、多少の間違いが混入していても、
- 即時的に反応し
- 資料への案内を示し
- 適度に要約してくれて(適度は適切とは限らない)
- 注文した内容のコード例を出してくれる
このような結果を生成するサービスの利便性は圧倒的に高いものです。どう見ても動かないコードだったり、そこら辺のページのコード例を整合性無視して切り貼りしているだろうというのもありますが、それはそれで勉強のきっかけになります。もっとも、数年もかからずに、そんな間違いもほとんど無くなるでしょうけれど。
弱点としては、芸能系の話題などはデタラメだらけ、というのはあったりします。それも、需要次第では、それに適したものが作られ、誤りは減って行く事でしょう。プログラミングの他には、医療関係でよく使います。これについても、以前に書いたように、doiやリンクがおかしかったりと、今のところはまだまだですが、気にならなくなるまでに、何年も要らないでしょう。
AIが人間より優れた能力を示す所について、恐怖に近い感情をいだく人もいるみたいですけれど、私に言わせると、人間より賢い存在がある事の何が問題か、としか思えません。どんどん賢くなって、優れた教師として結晶してくれれば、それが何よりです。私が興味があるのは、自分がどれだけ賢くなるかであって、自分より賢い人間や機械があったとしても、それがどうした、となるまでです(そういう存在がどれくらいあるか知らないけれど)。どうせ老化で能力など衰えていくのだから、それが顕著になるまでになるべく高い所に行っておきたい、くらいですね。